公開: 2024年6月5日
更新: 2024年6月5日
古代ギリシャの哲学者であったソクラテスは、アテネの市民に対して、「人間が生きる真の目的は、善の追及にある」と説きました。この「善の追求」とは、自らの倫理観を確立し、その倫理観に基づいた行動を、それを為すべき時に為し、期待される結果を成し遂げることを意味します。つまり、「良い行為」を理解し、考えるだけで、実践が伴わなければ、「倫理的である」とは言えないのです。
そのような意味で、「倫理的な行為を実践できる人材」を育成するためには、「何が倫理的な行為であるのか」を理解し、説明できる人を育てるだけでは不十分です。どのような状況に置かれた場合でも、その「正しい行為」を実践し、期待される結果を出せなければなりません。それは、選択した行為の実施に際して、実施の時期ややり方の適切さについても考慮し、最適な時期に、最適な方法で行わなければなりません。